才能の片鱗見せた平山 | レッド・ブラッド・イレブン

才能の片鱗見せた平山

ヘラクレスの平山がいきなり目に見える形で結果を残した。


平山は後半三十分から出場。スコアは0ー1。チーム内にはあきらめムードが漂っていたが、平山が得たFKからヘディングで一点目。その直後にCKが起点となった折り返しを決め、二点目。わずか九分間で二点を奪った。


私は平山に期待していたが、まさかデビュー戦で二得点を決めるとは思わなかった。私だけではなく、日本でも、オランダでも、この結果を予想できた人はいなかったろう。確かに平山は日本での実績はあるが、国際的な場での結果に関しては甚だ心許ない。アテネオリンピックやワールドユースでも、大車輪の活躍とまではいかず、むしろ周囲の期待を裏切ってしまった。


国見出身の選手は、よくプロになると駄目になると言われている。今まで高校サッカーのスター選手を何度も輩出したが、成功したのは高木琢也と大久保嘉人ぐらいのものだからだ。だが、最近は状況が変わりつつある。ユニバ代表の徳永は海外クラブからも注目されており、バレンシアは徳永欲しさに早稲田大と提携を結んでしまった。成功者の中に平山が入るのも、きっと遠い先の話ではない。


これから先は相手チームも警戒してくるだろうし、研究もされてくるだろう。だが、ここまできたら、もっと上を目指して欲しい。とりあえず十得点を目標にしてみてはどうか。それにオランダで活躍すれば、ビッグクラブから声がかかる可能性も増えてくる。果たしてオランダリーグの開幕は、平山のサクセスストーリーの開幕とも成り得るのだろうか。