有意義な平山のへラクレス移籍 | レッド・ブラッド・イレブン

有意義な平山のへラクレス移籍

移籍の報は突然であった。平山、オランダリーグに移籍。まさに電撃的という言葉がぴったりと当てはまる移籍劇だった。


平山の挑戦は、フェイエノールトへの練習参加から始まった。結果的に入団はならなかったが、ヘラクレスの監督の目に止まり、晴れて入団することとあいなった。


現在、入学した筑波大では休学扱いになる予定だ。以前の平山は将来教員になる夢を持っていたが、ワールドユースで一勝も出来ずに大会を後にしたことが心境を変化させたのか、突如としてプロへの転向を表明した。


思えば、オランダはワールドユース初戦で日本と相対し、クインシーの衝撃的なゴール等で敗れた相手だった。あれで世界の「個」の力を改めて思い知ったのかもしれない。


平山が相次ぐ故障等で伸び悩んでいると感じていたサポーターは、一人や二人ではない。本人もそう感じていたと思う。それだけに今回の海外移籍にかかる期待は大きい。


オランダリーグは全体的なレベルこそJリーグと大差ないが、パス回しや競り合いは日本にはない厳しさがある。だが、彼が本来持っている才能に関しては疑問の余地はない。今、平山という名の未完の大器がオランダで磨かれるようとしている。