ビッグクラブを喰ってやれ! | レッド・ブラッド・イレブン

ビッグクラブを喰ってやれ!

昨日の東京ヴェルディ対レアル・マドリード戦をテレビで眺めていたが、試合はヴェルディサポーターの方々が大喜びするだけの結果となった。

レアル・マドリードは、アメリカから中国、中国から日本と数万キロの距離を移動しているうちにフットボールのやり方を忘れてしまったようだ。普段は芸術的なプレーで観客を魅了する白い巨人達は、すっかり精彩を欠き、何もかも「さっぱり」な内容に終わってしまった。おまけに観客数は少なかったし、話題と言えば、戸田がベッカムの顔に唾を吐きかけた云々といった低俗なものに終始した。

一方で相変わらず不調のヴェルディが、この試合では絶好調だった。伝統の華麗なパス回しが機能し、チーム全体にある種の余裕すら感じられた。マドリーのゴールに叩き込んだ三点はどれも見事な形の得点であり、試合全体を見通しても、この試合はヴェルディの試合だったと言っても過言ではない。本当にリーグ戦での不調が信じられないほど見事な試合運びだった。

マドリーは明日に磐田戦を控えているが、ジュビロにもヴェルディ戦を思い起こさせるような試合を是非やってもらいたい。これから海外ビッグクラブの来日ツアーラッシュがやってくるが、その多くは日本のクラブなど歯牙にもかけていない。というよりは、日本のフットボール自体をなめている部分がある。どこのクラブも遠征ではなく、間違いなく集金作業だと認識している。そして、そんな奴等には痛い目にあわしてやりたいと思うのは、一人の日本人として当然の感情ではないだろうか?

昨日の試合はスペインにも中継されていたと聞く。マドリーのサポーターたちは、自分達のチームが負けるところをつぶさに見ていたはずだ。数日後に訪れるビッグクラブの所属するリーグの国々に、日本のフットボールを見せるいい機会だ。「俺達はこれだけできるんだ!」というプレーをやって、存分に実力を見せつけて欲しい。