久保はファンタジスタ | レッド・ブラッド・イレブン

久保はファンタジスタ

足の裏側でポンッとボールを浮かせ、すかさず左足を振り下ろす。ボールの行き先はもう決まっている。強烈なシュートはすぐに相手ゴールに叩き込まれるのだ。

ゴール前での久保のアイデアの豊富さにはただただ驚くばかりである。久保と言えばアフリカ人並の強烈なフィジカルに目が行きがちだが、最大の武器はプレーの独創性だ。久保ほど才能に恵まれた選手は今の日本はいない。中田や中村でさえ、それは例外ではない。

だが、久保は昨年からずっと右膝と腰の痛みに悩まされている。アジアカップも最終予選にも出場できなかった。「あいつさえいればな・・・」と、何度思ったことか。久保の存在があれば、もっと楽に勝ち抜くことも十分可能だったろう。

久保のファンタジスティックなプレーは、今の日本代表には不可欠である。代表復帰となれば、即エースの扱いをされてもおかしくはない。まだ療養中の久保を東アジア選手権の代表に選出した、ジーコの計り知れない信頼度がにじみ出ている。

現在は回復傾向にあるので、私は先発出場をいまかいまかと首を長くして待っている状態である。久保の体調をネットで確認しては一喜一憂している毎日だ。私も、そして多くの日本代表サポーター達も久保の一日も早い復帰を望んでいる。