ヴェルディの厳しい再生への道 | レッド・ブラッド・イレブン

ヴェルディの厳しい再生への道

中断期間後のヴェルディが苦しんでいる。ここ最近勝ちに完全に見放され、チームは完全に迷走状態に入ってしまった。

修正点もどこから手をつけていいかわからないが、最も修正しなければいけないのは五試合で二十三失点という破滅的なディフェンス陣である。大量失点した、いずれの試合も守備に全く統一感が感じられない。これでは失点はいつまで経っても減らない。いくら中盤でボールがキープできないのが原因のひとつだとしても、ディフェンス陣の崩壊は最も深刻な問題だ。そう考えると、貴重な外国人枠をフォワードに使ってしまったのはまずかった。真っ先にディフェンダーを獲得するべきだと思ったのは私だけではあるまい。これによって、補強をするにしても日本人選手に限られてしまった。今、必要なのはディフェンスラインの柱になれるプレーヤーになれる選手ではないのか。

そうこうしている内にオジーの解任が決定した。前節の磐田に六点差をつけられて大敗したのを重く見たのだろう。オジーには悪いが、あの結果では監督交代はいたしかたない。いかにオジーが優秀な指揮官だとしてもだ。残念ながら、改善の余地が全く見られなかった。

次こそは、次こそはと言いつづけるクラブ関係者や選手達の言い訳もサポーター達をイラつかせている。堪忍袋の緒の切れたサポーターが物理的な行動に訴える事態にも発展した。だが、逆に言えば、今がどん底である。これ以上は落ちることはないと思って開き直るしかない。再生への道は正に棘の道だが、これを乗り越えられるか。