いつになったら | レッド・ブラッド・イレブン

いつになったら

七月六日の東京ヴェルディ対浦和レッズ戦観戦へ。結果はご承知の通り、7-0で浦和レッズにとっては記録的大勝、ヴェルディにとっては屈辱的大敗となってしまった。

試合は序盤からレッズが主導権を握り、徹底したサイド攻撃から得点を重ねる。七点差がついた後にはプレスを緩めて、カウンター狙いの戦術に切り替える余裕っぷりさえ見せつけた。

対するヴェルディは前節で七失点を喫しているにもかかわらず、ディフェンス陣に選手入れ替えなどの修正点が殆んど見られなかった。「おいおい、大丈夫か?」と思ってしまったが、悪い予感は見事に的中してしまった。

サイドをずたずたに切り裂かれ、ゴール前にはスペースがボコボコ。これでは勝てるはずも無い。見所と言えば、ワシントンと森本の個人技ぐらいだった。

だが、当夜のピッチ上には試合前に配られたパンフレットの予想メンバーにも入っていた選手がいなかった。浦和レッズの10番、エメルソンである。

以前からチームの始動日に遅れるということは度々あった。しかし、今回は何とリーグ戦が再開しても帰ってくる素振りすら見せない。マスコミの報道によるとエメルソンの子供が病院に入院したのが原因と言われているが、それならそれで自主的に練習を始めて、息子の退院後はすぐに日本に行けるようにするのが筋というものではないか。だがエメルソンが練習をしているという話は聞いていない。如何にエメルソンといえど、トップコンディションでないまま通用するほどJリーグは甘くはない。

ジャーナリストのジェレミー・ウォーカーは、自身のコラム上で今回の事件でのエメルソンの対応を痛烈に批判している。そういえば「エメルソン帰化」報道が流れた時にもジェレミーは「あんな奴、日本代表にいらない」とバッサリ切り捨てたことがあった。一般のファンより遥かに現場に触れる機会を持つジェレミーは、それだけ問題のあるエメルソンの人間性をつぶさに見ていたのだろう。

世界ではしょっちゅう練習に遅刻してくるブラジル人選手がクビになったという出来事はさして珍しくも無い。これ以上遅刻を続けるならば、エメルソンがそうならないという保証はどこにも無い。