90分間、攻め切る気持ち | レッド・ブラッド・イレブン

90分間、攻め切る気持ち

少々時期外れになってしまったが、U-20日本代表について言いたいことがある。

今回のワールドユースで日本はベスト16に食い込んだ。だが、悪く言えば現時点ではこれ以上の結果を期待するのは難しいチームだったと言わざるを得ない。私が見たのは予選最終戦のオーストラリア戦だったが、とにかく連携が劣悪で、くだらないパスミスを繰り返しては自らチャンスを潰し続けていた。

ゴール前での精度も悪い。なかなかシュートにつなげられず、シュートを打っても、ゴールが入る気がしない。得点の匂いが全く感じられない。おそらくテレビの前に陣取ったサポーター達も、私と同じくイラつきっぱなしだったろう。

以前から大熊監督の志向するチームは、守備的なチームであったが、その選択は間違っていたとしか言いようが無い。連携の悪さの原因はひとえにコミュニケーション不足であり、選手同士で話し合う機会など殆ど皆無に等しかったというが、その意味では選手達の責任も重い。しかし、試合中に選手より大きな声で一から十まで指示する監督もどうかと思う。これでは選手達も監督の指示ばかりに頼ってしまうのも仕方が無い。また、不可解な選手起用で不興を買ったのも事実だ。結局、大熊監督は平山ら、才能のある選手を最後まで使いこなせなかったというのが結論になる。

これから若き日本代表がどうなるか分からない。けれど、大熊監督の後任は早期に決めて欲しい。今度は試合開始からがんがん前に行く気持ちを教えられる監督が適任だろう。