ゴールキーパー大国?日本 | レッド・ブラッド・イレブン

ゴールキーパー大国?日本

最近、ふと気づいたことがある。現在の代表の正ゴールキーパーは川口で、第2ゴールキーパーに楢崎、第3ゴールキーパーにムードメーカー兼任の土肥がいる。彼等が怪我で戦列を離れた場合、当然代わりの選手が招集されるのだろうが、この三人以外に誰が代表のゴールキーパーになれる資格を有しているのだろうか?

まずAマッチ出場経験があり、ジーコジャパンにも呼ばれた鹿島の曽ヶ端が第一候補になるのだろう。同じ理由で浦和の都築も招集のかかる可能性がある。リーグ最小失点男の広島の下田もいる。

その他には?柏の南でもいいだろうし、千葉の櫛野もいいだろう。横浜FMの榎本も日本人離れした長身を武器にする珍しいゴールキーパーだ。レギュラ-ではないが、名古屋の川島には誰よりもポテンシャルが感じられる。そうそう、忘れちゃいけないのは東京Vの高木である。サッカーマガジンにもコーナーを持っているイギリス人ジャーナリストのジェレミー・ウォーカーは、自身のコラムにて高木を「Jリーグナンバーワンゴールキーパーだ」と評している。

確かにツボにはまったときの高木は素晴らしい。私は以前の高木には「中途半端な飛び出しでつまらない失点をする」程度の印象しかなく、ジェレミーの言葉を始めて聞いたときも最初は納得がいかなかった。が、最近の高木を見ていると、評価を改めねばなるまいとひしひしと感じた。安定感がもっと加われば代表の守護神の座も見えてくるはずである。

私が何を言いたいか、このブログを御覧になっている方はもうお分かりだろうが、日本では例えB代表を唐突に作ると言われてもゴールキーパー選びには困らない程の人材がいる。

そしてU-20代表のゴールキーパーの西川がオーストラリア戦で大きなミスをしながらも、まるでフィードの如きゴールキックと体を張ったセービングで何度もゴールマウスを死守するのを見て、日本がしばらくゴールキーパーの問題で頭を悩ませる必要はまるでないだろうなという心持ちになった。