ひとつの町にひとつのフットサル場 | レッド・ブラッド・イレブン

ひとつの町にひとつのフットサル場

私の通っていた中学にはサッカー場が無かった。というかサッカー部自体が無かった。普通の人から見ればちょっと変わった中学だったかもしれない。

当然のことながらヨーロッパや南米ではフットボールは人気ナンバーワンのスポーツであり、どんな町にでも芝の立派なグラウンドと試合を盛り上げるギャラリーがいる。だが日本には未だに土のグラウンドの上で駆け回る環境すら整っていない地域もあるのです。これではせっかく才能を持った子供がいても、いい選手はいつまで経っても出てきませんよね。

要は日本全国に芝のフットボール場を造ってしまえばいいのですが、お金との相談もありますし、フットボールの環境作りに熱心でない地域もあるでしょう。

そこで登場するのがジャン!フットサル場です。

フットサル場ならば全面芝のフットボール場を造るよりは確実に安価で済みます。それに場所も取らないし、フットボールより少ない人数でできる手軽さもあります。

フットサルでは実質的には強化につながらないというアナタ。実は全くそんなことは無いのです。それどころか日本のフットボール界の未来の鍵を握っているのはフットサルだとさえ私は思っています。

ブラジルではフットサルはプロリーグもあるほどの人気スポーツで、なんとあのセレソンのクラッキ達もフットサル経験者なのです。

言うにも及ばずフットサル場は小さく狭いです。そうなると相手のプレッシャーも速く、より激しくなります。その中で技術が磨かれ、選手たちはどんどん器用なボールさばきを覚えていくものなのです。

浦和レッズの長谷部誠選手のプレイを見たことがある人は分かるでしょう。彼は針の穴を通すようなスルーパスと細身の体からは想像できないような当たりの強さを持っています。あれこそがフットサルの経験で培われた力なのです。

日本のFIFAランキングは現在十八位ですが、まだまだ世界のトップクラスの国とは差が縮まっていないのが現状です。力の差を縮めるためにもひとつの町にひとつのフットサル場ができれば理想的なのですが・・・。